1: オムコシ ★@転載は禁止 2014/06/10(火) 04:38:45.11 ID:???0
SOCCER DIGEST Web 6月9日 19時23分配信
組織の機能性は低いが、「乗せないこと」が重要だ。
日本代表のグループリーグ初戦の相手はコートジボワールだ。
個の力に秀でるアフリカの雄に対し、日本はどう戦うべきなのか。
元日本代表監督で、かつてはコートジボワールやナイジェリア、南アフリカの代表監督を歴任したアフリカ事情に明るいフィリップ・トルシエ氏に、コートジボワール攻略法を訊いた。
――◆――◆――
コートジボワールは個人でプレーしたがる選手の集団で、組織力や一体感に欠けて「チーム」という感じではない。
どの選手も1対1が好きで自分でボールを持ちたがり、自分で突破し、自分で動きたがる。
個は強いが気分に左右されやすく、雰囲気が悪ければ機能しない面が強い。
国の支援体制がない点も日本とは大きく異なる。
スロースターターの傾向が強く、大会初戦での対戦は日本に有利だ。
逆に言えば、ムードが良ければどんどん攻撃を繰り出してくる。
きっかけを与えて自信を持たせ、乗せないことが重要だ。
攻撃は大別するとふたつある。
中盤でボールを奪って2列目のカルー、トゥーレ・ヤヤ、ジェルビーニョの3人に渡し、彼らが個々の判断で攻める。
あるいは、CKやFKを含めてロングボールでボニ、ドログバらの頭に合わせるパターンだ。
カルー、トゥーレ・ヤヤ、ジェルビーニョの3人とドログバは個人技に優れたアタッカーで要注意であることは言うまでもない。
だが現在、リーダーとして存在感を放つのは、打開力が高く、マンチェスター・Cでリーグ優勝に貢献したトゥーレ・ヤヤだ。
そしてカルー、ジェルビーニョを含む2列目の3人と、ドログバの関係は決して良くない。
そのため、先発はドログバではなく、空中戦に強く、イングランドで激しいプレーに慣れているボニの可能性が高い。3月のベルギー戦では、ドログバは後半からの出場で良いプレーを見せていたので、ラムシ監督は同じように試合途中で起用してくるだろう。
一方で控えに厚みがなく、実質的な戦力としては12~14人ほどだ。
組織的な機能性が低いので、ボールを持ってもパスの失敗が多い。
日本はそこで奪って素早く展開すれば、効果的なカウンターを仕掛けられる。
相手の自信を打ち砕いて勝機に結び付けたい。
参考にしたいのがコンフェデレーションズ・カップでのイタリア戦だ。
あの試合、日本は序盤から非常にアグレッシブで強いプレッシャーをかけ続けた。
今回も同様に、開始から約20分が重要だ。
その時間で試合を決める意気込みで臨み、ボールを奪って素早くサイドに展開する。
ショートパスを多用し、左右に振るコンビネーションプレーで相手を攪乱するのが狙いだ。
ロングボールは最終ラインで奪われて、前出の3人のカウンター攻撃につなげられるので避けるべきだ。
相手の攻撃トリオを抑え、リアクションプレーは厳禁。
重要なのは、必ずシュートでプレーを終わらせること。
というのも、相手GKはあまり巧くないので、初戦で綻びを見せる可能性がある。
そもそも、コートジボワールには守備的なディシプリンはなく、ディフェンスはずぼらな面がある。
とはいえ、気分ひとつで豹変するので、油断は禁物だ。
コートジボワールも3大会連続出場と意気込みも強いうえ、日本を恐れるような性質ではない。
特に、彼らの高い身体能力による動きや激しい当たりは要注意で、試合開始から日本は心して臨む必要がある。
日本の強みである組織力や一体感を存分に活かしてプレーし、立ち上がりで気後れせず、リアクションプレーに走らないことだ。
そして、イタリア戦と同じミスをしてはならない。
あの試合で日本は前半が素晴らしく良かったのに、後半は動きが減って逆転を許してしまった。
同様の展開となれば、待っているのはコートジボワール得意のカウンター攻撃だ。
前半、素早いショートパスでペースを握ったら、後半はボールを保持して右左へ相手を振り、辛抱強くプレーして主導権をキープしたい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140609-00010002-sdigestw-socc
※続く
組織の機能性は低いが、「乗せないこと」が重要だ。
日本代表のグループリーグ初戦の相手はコートジボワールだ。
個の力に秀でるアフリカの雄に対し、日本はどう戦うべきなのか。
元日本代表監督で、かつてはコートジボワールやナイジェリア、南アフリカの代表監督を歴任したアフリカ事情に明るいフィリップ・トルシエ氏に、コートジボワール攻略法を訊いた。
――◆――◆――
コートジボワールは個人でプレーしたがる選手の集団で、組織力や一体感に欠けて「チーム」という感じではない。
どの選手も1対1が好きで自分でボールを持ちたがり、自分で突破し、自分で動きたがる。
個は強いが気分に左右されやすく、雰囲気が悪ければ機能しない面が強い。
国の支援体制がない点も日本とは大きく異なる。
スロースターターの傾向が強く、大会初戦での対戦は日本に有利だ。
逆に言えば、ムードが良ければどんどん攻撃を繰り出してくる。
きっかけを与えて自信を持たせ、乗せないことが重要だ。
攻撃は大別するとふたつある。
中盤でボールを奪って2列目のカルー、トゥーレ・ヤヤ、ジェルビーニョの3人に渡し、彼らが個々の判断で攻める。
あるいは、CKやFKを含めてロングボールでボニ、ドログバらの頭に合わせるパターンだ。
カルー、トゥーレ・ヤヤ、ジェルビーニョの3人とドログバは個人技に優れたアタッカーで要注意であることは言うまでもない。
だが現在、リーダーとして存在感を放つのは、打開力が高く、マンチェスター・Cでリーグ優勝に貢献したトゥーレ・ヤヤだ。
そしてカルー、ジェルビーニョを含む2列目の3人と、ドログバの関係は決して良くない。
そのため、先発はドログバではなく、空中戦に強く、イングランドで激しいプレーに慣れているボニの可能性が高い。3月のベルギー戦では、ドログバは後半からの出場で良いプレーを見せていたので、ラムシ監督は同じように試合途中で起用してくるだろう。
一方で控えに厚みがなく、実質的な戦力としては12~14人ほどだ。
組織的な機能性が低いので、ボールを持ってもパスの失敗が多い。
日本はそこで奪って素早く展開すれば、効果的なカウンターを仕掛けられる。
相手の自信を打ち砕いて勝機に結び付けたい。
参考にしたいのがコンフェデレーションズ・カップでのイタリア戦だ。
あの試合、日本は序盤から非常にアグレッシブで強いプレッシャーをかけ続けた。
今回も同様に、開始から約20分が重要だ。
その時間で試合を決める意気込みで臨み、ボールを奪って素早くサイドに展開する。
ショートパスを多用し、左右に振るコンビネーションプレーで相手を攪乱するのが狙いだ。
ロングボールは最終ラインで奪われて、前出の3人のカウンター攻撃につなげられるので避けるべきだ。
相手の攻撃トリオを抑え、リアクションプレーは厳禁。
重要なのは、必ずシュートでプレーを終わらせること。
というのも、相手GKはあまり巧くないので、初戦で綻びを見せる可能性がある。
そもそも、コートジボワールには守備的なディシプリンはなく、ディフェンスはずぼらな面がある。
とはいえ、気分ひとつで豹変するので、油断は禁物だ。
コートジボワールも3大会連続出場と意気込みも強いうえ、日本を恐れるような性質ではない。
特に、彼らの高い身体能力による動きや激しい当たりは要注意で、試合開始から日本は心して臨む必要がある。
日本の強みである組織力や一体感を存分に活かしてプレーし、立ち上がりで気後れせず、リアクションプレーに走らないことだ。
そして、イタリア戦と同じミスをしてはならない。
あの試合で日本は前半が素晴らしく良かったのに、後半は動きが減って逆転を許してしまった。
同様の展開となれば、待っているのはコートジボワール得意のカウンター攻撃だ。
前半、素早いショートパスでペースを握ったら、後半はボールを保持して右左へ相手を振り、辛抱強くプレーして主導権をキープしたい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140609-00010002-sdigestw-socc
※続く
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